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藤子巡りの旅~生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展 東京タワー~

August 16, 2013

 昨年まで東京にいたが、仕事の関係で再び関西に戻ることになったので、東京へ行くのは約一年ぶりになる。今回の目的は東京タワーで開催されている“生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展”だ。『愛…しりそめし頃に…』の最終回の舞台でもあり、最終巻の表紙にもなっているこの東京タワー。藤子先生たちにとって思い入れのあるこの場所で、大々的なイベントが催されるとあっては、行かない理由が無い。

夜行バスで早朝、東京駅に到着。開場は10:00~なので時間を潰す必要がある。そこで、ニュース等で話題になっていた小学館ビルの落書きを見ることにした。twitterより朝の8:30から閲覧が可能という情報を得て、早速神保町の方へ向かってみた。

そこには、早朝にも関わらず多くの人が集まっていた。お気に入りのキャラクターのTシャツを着た人、海外から来たであろう熱心な漫画ファン、三脚まで持ってきて写真を撮っている人…。小学館という出版社の存在の凄さを改めて思い知らされた。壁の落書きも、浦沢直樹、島本和彦、萩尾望都etc…という錚々たる顔ぶれ。藤子不二雄A先生の描くQ太郎と喪黒福造も発見できたので満足。
























































今回の旅のメインである東京タワーへ。夏休みということもあり、子供連れの家族が多く、開場前から列をなしていた。場内の至る所にドラえもんがいて、記念撮影に興じる人たちも多くいた。フットタウン屋上が入り口となっており、入るとすぐに55体のドラえもんが集合して出迎えてくれた。各々がそれぞれ一つのひみつ道具を持っており、おなじみのタケコプターからムシスカンといったあまりメジャーではないものまで、独裁スイッチなどブラックな道具も中にはあった。






































いざ4F展示場に入ると、キャラクターたちと彼らに囲まれ笑顔のF先生が出迎えてくれる。このような、作者&キャラクター大集合という図は個人的に大好きで、胸を熱くさせられる。

撮影可能ゾーンはここで一旦終了となり、最新の技術を駆使したアトラクション型のSF(すこしふしぎ)シアター、原画の部屋、『少太陽』の展示、体験型写真撮影スポットのなりきりキャラひろばと続く。
原画は各作品の第一話のものが多く、藤子・F・不二雄ミュージアムのオープン当時に展示していたものとかぶる部分が多かった。

今回の目玉は何といっても『少太陽』だろう。今まで雑誌などで表紙と一部分ぐらいしか見ることのできなかったものが、目の前にあり、そこに書かれている文字がはっきりとわかるような形で展示され、じっくり内容まで読むことができるのである(内容は実物ではなく印刷されたものになるが)。全く手塚先生タッチのSFもの、生活ギャグの4コマ、マンガ教室、ハードボイルドな絵物語、懸賞特集、仏教系の小説、プロ野球の特集記事までもあって驚かされた。野球の記事はおそらく安孫子先生の書かれたものであると思われるが、この頃から既に新聞社に勤めるだけの素質を持っていたことが窺い知れる。広告なども一つ一つ細かく自分たちで制作されており、プロの漫画家になってからも貫き続けられた丁寧な仕事っぷりがこの時代からも読み取ることができる。
表紙の裏に“この本は印刷されたものではなくたった一つしかないかけがえのないものです。大切に扱いましょう”という旨の注意書きが記されていた。あまり他人に何かを強く働きかけるというイメージのない両先生だが、この『少太陽』への強い思い入れと、作品を大切にするという強い姿勢が伝わる印象的なメッセージだった。

『少太陽』を見ることができただけでも、今回東京タワーに足を運んだ価値はあったと思う。SFシアターも次々とびっくりするような仕掛けが登場し、飽きさせられなかったし、途中、白黒版のオバQ、パーマンの上映があり、今見ても普通に笑えるような場面がいくつもあった。2話がコンパクトにまとめられたものの繰り返しだったが、親に促されてもその場を離れたがらず、食い入るように画面に見入っていた子供もいた。原画の部屋には短編集のエリアもあり、各作品の表紙を一面に敷き詰めた壁があったが、これが非常にアーティスティックで、惹きつけられるものがあった。展示場の最後のエリアには、藤子・F・不二雄先生に宛てた各界の著名人からの色紙が飾られてあった。大御所の漫画家、声優陣にとどまらず、柴崎コウやHYDE、ゴールデンボンバーのものまであり、各方面に与えた影響は相当なものだと感じた。

藤子不二雄A先生による色紙は、写真かと見紛うような丁寧に描かれた藤本先生の周りに、ドラえもんやパーマンなどのキャラクターが集合しているというものだった。そこには言葉は何もなく、はかりしれない両先生の関係の深さを表しているようだった。
むぎわらしんたろう先生による色紙もかなりこみあげてくるものがあった。笑顔のFキャラクターズのイラストに「みんな元気ですよ。」の一言。その師弟関係に思いを馳せ、目頭が熱くなった。
あだち充先生の魔美や髙橋瑠美子先生のモンガーも少しクセがあり、レアなものを見ることができた。

色紙のエリアの隣には、あるブロンズ像が設置されていた。地中から出てきたゴンスケの上にドラえもんがいて、後ろには魔美とパーマン一号がいる。少し離れたところで大きなあくびをするチンプイ。ドラえもんが手を伸ばしており、そこに手を差し伸べているのが長身で非常にスタイルのよい藤子・F・不二雄先生。この像を前に、万感の思いがこみあげてき、なかなかその場から離れることができなかった。今日はこれを見るために来たといっても過言ではない。展示の最後に、素晴らしいものを見せてもらったものだ。撮影不可なのが残念だが、脳裏に焼き付いたその感動は消えることはないだろう。

会場限定グッズは特にこれといって目を引くものは無かった印象。とはいえ、記念にクリアファイル×2、マグカップ、ポストカードを三枚購入。マグカップは英語と日本語verの2種類があった。その他、手ぬぐいやうちわ、便箋などが販売されていた。




















その日の晩にまた夜行バスで帰らなければならないので、滞在期間は一日だけ。あとは久しぶりにミュージアムにでも行くかと考えていたが、twitterからの情報により予定を変更することに。

江東区の森下文化センターというところで、特別展「『漫画少年』とトキワ荘の時代~マンガが漫画だった頃」が開催されているという。しかも近くの東京都現代美術館では特別展「手塚治虫 × 石ノ森章太郎 マンガのちから」が開催中とあったので、今回はそちらへ足を運ぶことにした。






































この文化センターのある森下は、漫画家・田河水泡先生が幼少期を過ごした土地でもあり、その縁でセンター内に田河水泡・のらくろ館が設置されている。愛用の机や道具類を散りばめ再現された書斎や、「のらくろ」の単行本、原画などが展示されていた。
この森下は、藤子不二雄の二人がトキワ荘に入る前に過ごした地であるというのも興味深い点だ。あの『まんが道』でも下宿先の話が描かれており、「毒ヘビはいそがない」のご主人や、二人で二畳の間、タイヤキの半分コなど、濃いエピソードでおなじみだ。

今回の企画展は、田河水泡とその弟子たちも多く関わってきた『漫画少年』とトキワ荘という、漫画界に大きな影響を与えた両者について、関連漫画家の作品や資料でその世界を再発見していくというもの。

特筆すべきは、その資料の充実ぶりだろう。漫画少年の展示がかなりの数にのぼり、中には手に取って丸々一冊読めるものもあった。その他、少年倶楽部も閲覧自由のものが一冊おいてあり、COMなども8冊ほどが読み放題だった。『まんが道』などでその存在を知るだけだった雑誌を手に取り、読むことができたのは非常に貴重な体験だった。トキワ荘メンバーの資料も充実しており、ちょっと立ち寄るどころではすまないような内容だった。

永田竹丸氏がゆかりの人物一人ひとりを紹介していくというパネルがあり、F先生のところに“寡黙というよりは無愛想”という初対面の印象を述べられており、若かりし頃の先生の一面を垣間見る興味深い証言だった(親しくなるとおちゃめで温かい人とも述べられていた)。

田河水泡先生に宛てられた漫画家の色紙もたくさん飾られており、藤子先生の色紙も見ることができた。ドラえもん、ハットリくん、パーマン一号がのらくろを胴上げしているものと、モンガーとエモンのものがあった。ドラえもんやオバQのサインはよく見かけるが、21エモンのサインは見たことがなく、珍しかったのでこれも貴重な体験となった。

森下文化センターで資料に見入ってしまい、かなりの時間を費やしたので、現代美術館の「手塚治虫 × 石ノ森章太郎 マンガのちから」は残念ながら見ることができなかった。それだけ森下文化センターの内容が素晴らしく、充実していたということだ。

一泊もなしの東京滞在だったが、非常に濃い藤子巡りができた、充実した一日だった。

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